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La petite mame

petitemame.exblog.jp

Un souvenir amer et un souvenir tendre

苦い思い出とやさしい思い出

フィナンシェ
Un souvenir amer et un souvenir tendre_d0232015_23422963.jpg

昨日からお店に並んでいます。

焦しバターとハチミツの香りが感じられる一口サイズの焼き菓子です。

私にはフィナンシェについて2つの思い出があります。
まず「苦い」のは、ケーキ屋で働いていた時です。
フィナンシェの作り方は、いたってシンプル。
なのになかなかオーナーのOKのでるフィナンシェが作れなかったのです。
理由を考えれば考えるほど、わからなくなり失敗を繰り返してました。最後までその店での答えは見つけられなかった様な気がします。

「やさしい」は、思い出の味のフィナンシェです。
南仏のモンペリエという小さな町の細い路地裏で偶然見つけた小さなパン屋さんのフィナンシェです。
独特のクセのあるハチミツの香りがフワッとして、一瞬「あれっ」と思うんだけどそのクセがバターとアーモンドの生地にみごとにマッチ。
何個か買ったフィナンシェの袋は、すぐに空っぽになりました。
そして、モンペリエを発つ時に、友達が手渡してくれたのも偶然にもここのフィナンシェでした。
友達も美味しさのあまり、どうしても最後に私に食べさせたかった様です。そんな気持ちのプラスされた味は、「やさしい」フィナンシェの記憶です。

本来、フィナンシェとはフランス語で「金融家」・「金持ち」等の意味があり、名前の由来として、フィナンシェ型と呼ばれる小さな台形の金型で作られた菓子の形が、色・形において金塊に似ているからと言われています。

La petite mame のフィナンシェは丸い形です。
「やさしい」フィナンシェも丸い形でした。

<材料> 国産発酵バター・卵白・きび砂糖・アーモンドプードル・ハチミツ
     国産小麦粉・国産全粒粉

by la-petite-mame | 2011-07-01 23:46 | 焼菓子
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